初期型グランドアクシスのレストア記録#18【フロント足回り交換編】
こんにちは!ゆーまんです。
YAMAHAのグランドアクシスのレストアです。
今回はグランドアクシスのレストアで最大の難所であるフロント足回り全交換です。今まで趣味でバイクやクルマを色々と弄ってきましたが、バイクのステムを外すのは初めてです。さてさて上手く作業できるか楽しみですね。
レストア作業は素人が趣味で行っています。作業する際は自己責任でお願いしますね。
ひとつ前の記事はコチラ「初期型グランドアクシスのレストア記録#17【全波整流化編】」
【初期型グランドアクシス】フロント足回りを交換するにあたって
今回の作業はフロント周りを全て後期型に交換します。アンダーカウルが割れていたので、それも交換するのですがアンダーカウルはステムを外さないと交換できません。せっかくステムを外すのならステムベリングも交換してしまおうということです。
交換を予定しているパーツは、フロントホイール、フロントフォーク、キャリパー、アンダーカウル、フロントフェンダー、ステムベアリング上下です。
【初期型グランドアクシス】同時に取り付けるインナーカウル
今回は大掛かりな作業となるので、友人が手伝いに来てくれることになりました。いつも助かります!
友人が到着するまでの間、アンダーカウルをキレイに塗装しておきます。中古品を購入したのですが、割れはなく硬化もしていないので、なかなか程度が良さそうです。下回りのパーツなので、どうしても雨や汚れが付着します。裏側はだいぶ白化していたので、パーツクリーナーで汚れを落として塗装を行いました。
カウルを全て付けてしまえば見えなくなるパーツですが、キレイにしておけば気持ちいいですよね。
ステムを通す部分に切れ目が無い為、ステムを外さないと交換ができません。このパーツを交換する前提で作ってないのかもしれませんね。
【初期型グランドアクシス】外せるモノを外す
作業に夢中になって画像がほぼバラバラ状態なのですが、フロントホイールを外すと前輪側は浮きます。エンジンがある後輪側が重くなり支えが無くても後ろに傾きます。作業の途中でチカラを入れることが多いので、一応車体の下に台を置きました。
ガシャンと前に落ちてきたら怪我しちゃいますからね!安全第一です。
ここまでの注意点としては、フロントフォークを外す際にトップキャップを完全に取り外さないと三又からフォークが抜けないことですね。フォークのトップキャップを外すと当然ながら中のスプリングが飛び出してきます。そして、傾けるとフォークオイルも出てきますので注意が必要ですね。
前期型SB01Jの場合は、ステムベアリングがバラバラになります。リテーナはありません。ステムを外した瞬間にバラバラとなるので再利用する場合は無くさないようにしましょう。
【初期型グランドアクシス】各パーツを洗浄する
再利用するパーツを洗浄しておきます。
三又、ハンドル、フレームのサビが出ている箇所にシャーシブラックを吹いておきます。ハンドルもサビが浮いていたのでパーツクリーナーで洗浄後に同じくシャーシブラックを塗装しました。
ステムベアリングレースも交換したいのですが、インストール工具が無いので再利用します。洗浄してあまりにも段差が付いている場合は交換の対象になりそうですが・・・洗浄した感じ再利用可能なので、安心しました。
その他のパーツは全て交換するので、ひとまず終了ですね。
【初期型グランドアクシス】ステムベアリングを組み込む
上記の画像はフレームに圧入されているステムベアリングレース上下です。酸化したグリスがべっとり付いていましたがパーツクリーナーで洗浄してみると、とてもキレイでした。
こちらの画像は同じくステムベアリングレースですが、左側は一番トップにくるレースです。右側は一番下のレースです。2つとも洗浄したらとてもキレイで安心しました。
交換するステムベアリングですが、グランドアクシス最終型のモノを使います。理由としてはベアリングがリテーナに入っているからです。ボールベアリングがゴムの型に入っていて、そのままレースに乗せるだけでOKです。前期型SB01Jの場合はボールベアリングがバラバラになってしまいレースに取り付けるのがとても大変です。
ステムベアリングレースは前期型も後期型も同じなので大丈夫そうですね。
作業に夢中でベアリングの画像がありませんが、レース、ベアリングにグリスをたっぷりと塗って取り付けます。今回使用したグリスは大好きなスーパーゾイルグリスです。金属同士なのでラバーグリスではない方ですね。
ステムベアリングは締め付けトルクが細かく設定されています。サービスマニュアルを見ながら作業すると良いでしょう。不安な方はプロに依頼しましょう。
ステムの締め付けが完了したら、上下のガタやハンドルを左右に動かした時のスムーズさを確かめましょう。
【初期型グランドアクシス】最終型の足回りを組み込む
三又の締め付けが完了したので、サクッとハンドル、アンダーカウル、フロントフォーク、ホイールを組付けました。これまた作業に集中していて画像が少なめです・・・
ここでステムの締め付けがおかしいとハンドルを動かした時に違和感が発生します。ステムの締め付けトルクを確認すると良いでしょう。
フロントフェンダーは塗装後に取り付けするので、ここでは取り付けていません。
ホイールを組み込む前にブレーキローターを止めているボルトとナットを新品に交換しておきました。ここがサビていても格好悪いですからね。
【初期型グランドアクシス】フロントブレーキのエア抜きをして完成
オーバーホールしておいた後期型キャリパーを取り付けし、エア抜きまでしておきます。ブレーキパッドが新品なので当たりが出るまでは、様子を見ながらブレーキを使いましょう。
ゴールドフォークが格好良い!このフロントフォークは友人からのプレゼントなのです。純正品をゴールドに塗装したモノですが凄く格好良くてお気に入りです。
この段階でひとつトラブルが起きまして、元々付いていたスピードメーターギヤが動かないことが判明しました。中が固着してしまい回らない状態になっています。フロントタイヤは抵抗なく普通に回るのですが、メーターワイヤーが一斉動きません。もしやと感じメーターギヤを調べて判明しました。これは要交換ですね。
フロントフェンダーの塗装後にフロントタイヤを外すので、その時にメーターギヤも交換することにします。
今回購入したパーツと価格
今回の作業をするに伴い購入したパーツの詳細です。
メーカー名 | パーツ名 | 価格 | 購入先 |
ヤマハ純正 | アンダーカバー中古 | 100円 | ヤフオク |
ヤマハ純正 | フロントフォーク | 0円 | 友人からプレゼント |
ヤマハ純正 | ステムベアリング上 | 510円 | モノタロウ |
ヤマハ純正 | ステムベアリング下 | 750円 | モノタロウ |
ヤマハ純正 | ブレーキローターボルト4本 | 380円 | モノタロウ |
ヤマハ純正 | ブレーキローターナット4本 | 220円 | モノタロウ |
KN企画 | ブレーキマスターシリンダー | 3,900円 | ヤフオク |
ACTIVE | クラッシュワッシャー4枚 | 156円 | モノタロウ |
不明 |
ブレーキパッド |
846円 | ヤフオク |
ヤマハ純正 |
キャリパーシールセット |
630円 | モノタロウ |
小計 | 7,492円 |
グランドアクシスのレストア累計費用
前回までの累計(59,058円)+今回の費用(7,492円)=累計66,550円
純正パーツなど価格が変動するので、参考程度としておいてください。
まとめ
ずっと不安だったステム外しが無事に終わってホッとしております。ステムベアリングもスムーズに交換でき、レースの交換することなくキレイに取り付けできました。フロントフォークがやや面倒でしたが、トラブルはなく大丈夫そうですね。フェンダーとメーターギヤが完成したら本格的に組付けたいと思います。
- フロント周りをゴッソリ交換するには時間が必要。
- アンダーカウルはステムを外さないと交換できない。
- 外せるものは外した方が作業性はアップする。
- SB01Jのステムベアリングは再利用は難しい。
- ステムベアリングを組む場合は締め付けトルクに注意。
次回はインナーカウルの取り付けとワイヤー、ホースの交換を予定しています。
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