【グランドアクシス】リアブレーキシューを交換したら鳴かなくなった。
こんにちは!ゆーまんです。
通勤や買い物でよく乗る機会が多いグランドアクシスくん。不便ではなかったが気になっていたリアブレーキの鳴きを修理しました。レストア時に軽く点検はしましたが、ブレーキシューの交換はせずに再利用したため鳴きが発生したのではと思い、今回ブレーキシューの交換です。これで鳴きが収まってくれるといいのですが・・・。
▼グランドアクシスのレストアについてはこちら
リアブレーキシュー交換①【マフラーを外す】
まずはリアホイールを外すために邪魔になるマフラーから外します。
サイドスタンドで車体を立てた状態で作業を行います。軽く下から覗くとマフラーを止めている2本のボルトが見えるはずです。
10mmのボルトが2本ありますが、長期間外していないと固着している場合があります。ここが折れてしまうと厄介なのでラスペネなど吹いておいても良いでしょう。私の場合は取り付けてから2年経ってますが走行距離が少ないので、ボルトは難なく外れました。
ここで注意するポイントはマフラーフランジ部分のボルトを完全に外してしまわないことです。
リアホイール近くにあるマフラーを支えているボルトを緩めるとマフラーが落ちます。怪我の元になったり、マフラーに傷が入る可能性がありますよ。
無事にマフラーが外れました。
基本的に雨の日は乗ってませんがエキパイ部分がだいぶサビてきてますね。レストア時に耐熱塗装を施しましたが熱でやられてしまったのでしょうか。
意外とマフラーは重たいので足の上に落とさないように注意しましょう。
マフラー外したついでに耐熱塗料で再塗装
せっかくマフラー外したので、ブレーキシューを交換する前に軽く塗装しておきたいと思います。
まずはワイヤーブラシでエキパイ部分のサビ落とし。
ゴリゴリと磨けば焼けてしまった塗料と一緒にサビも剥がれてきます。やればやるだけキレイになりますが、時間がかかってしまうため、ある程度のところで切り上げます。
塗料が剥がれている場所を中心に耐熱塗料を塗ります。
耐熱塗料はマットブラックでムラになりにくいので、適当にスプレーしてもキレイに仕上がります。たとえ耐熱塗料でも高温になる部分は少しずつ剥がれてきますね。
キレイに保つのであれば定期的に塗布してあげるのが良いでしょう。
▼今回使用した耐熱塗料はモノタロウ製ですがこちらもおすすめです。
リアブレーキシュー交換②【リアホイールを外す】
マフラーも外れたのでリアホイールを外していきましょう。
リアホイールのセンターナットを緩めるにはリアブレーキを効かせて緩めます。今回は1人での作業でしたので、リアブレーキレバーをタイラップで固定して効かせた状態にします。
きつく締め込む必要はなく、リアブレーキが固定されれば大丈夫ですよ!
センターナットに工具を差し込んで、車体をしっかり押さえながら脚で蹴って緩めます。
センターナットは24mmのソケットがぴったりでした。
ナットの回転方向に注意してくださいね!蹴って緩める場合は中途半端ではなく、一気にガツンと緩めましょう~これが正解か分かりませんが私は毎回これで緩めてます。
センターナットが緩んだら、ナットもホイールも外さずにサイドスタンドからセンタースタンドに切り替えましょう。そして、ブレーキレバーを握っているタイラップを切ります。
真似される場合は自己責任で怪我がないように作業してくださいね!
リアブレーキシュー交換③【ブレーキシューの取り外し】
リアホイールが外れたらブレーキシューが見えます。
ブレーキダストが溜まっている場合がありますので、軽く洗浄してから外すのが良いと思います。私の場合はレストアしてから走行が少ないので、だいぶキレイな方です。
ブレーキシューを外す際はバネが付いているので飛んでこないように注意しながら外しましょう。私はブレーシューの上下を持ち、手前に引っ張るようにして外しました。
バネのチカラでアクスルシャフト側に外れます。支えている2点が外れれば簡単に外れますよ。
ブレーキシューを外すとこんな状態になります。
これはかなりキレイな方です。長い期間リアホイールを外していない車両はブレーキダストが凄いことになってるでしょう・・・。
今回はブレーキシューの交換だけでなく、稼働部分のグリスアップも行います。せっかくリアホイール外したので、ついでに分解していきましょう。
ブレーキワイヤーが接続されている部分も分解しました。
パーツクリーナーにて洗浄を行い、古いグリスとブレーキダストを取り除きます。リアホイール側にもブレーキダストは溜まっているので洗浄しておきましょう。
車体側もパーツクリーナーで丁寧に洗浄しておきます。
ブレーキダストを洗浄するのはもちろんですが、ブレーキシューが稼働する部分、リアホイール入るアクスルシャフトのスプラインも洗浄しておくと良いです。ゴミが噛んでしまうとスプラインを傷つけてしまう恐れがおりますからね。
ブレーキダストはなかなかガンコな汚れです。ナイロンブラシなどあると掃除がしやすいでしょう。使い古しの歯ブラシでも可能ですが面積が広いので時間がかかりそうです。
ブレーキシューの新旧比較
今回用意したブレーキシューは「KITACO ノンフェードブレーキシュー」です。
レースに使うような性能のブレーキシューは必要なかったので、バイク用品店でも気軽に手に入るものをチョイスしました。
ブレーキは重要保安部品ですので信頼できるメーカー品を採用しましょう。メーカー不明の激安ブレーキシューなども販売されていますが、ちょっと怖いですよね・・・。激安と言っても数百円の違いなので安心を買う意味でもメーカー品を選びましょう。
▼今回使ったKITACO製のブレーキシューはこちら
お決まりの新旧比較です。
左:新品のKITACO製ブレーキシュー
右:付いていたメーカー不明ブレーキシュー
見た目はほとんど変わりませんね。古い方のシュー残量はまだまだ残っています。使おうと思えば使えますが、キーキーと鳴きがヒドイので交換です。
シュー表面の比較です。
同じようにスリットが入っているのが分かります。
新品のブレーキシューやブレーキパッドを使用する場合「面取り」と呼ばれるパッド部分の角を落とす作業があります。ブレーキの鳴きを抑える効果があるとのことですが、今回は面取りせずに取り付けます。
リアブレーキシュー交換④【各部グリスアップする】
分解、洗浄も終わったので組付け作業に入ります。
まずは稼働部分のグリスアップをしてから車両に組んでいきましょう。私のお気に入りグリスである「スーパーゾイル グリース」を使用します。
こちらは金属同士の場合に使用するタイプですね。
まずは車体側からグリスを塗布していきましょう。
- 突起しているシャフトの凹んでいる部分
- ブレーキシューを動かすシャフトが入る部分の穴の中
続いてシャフトやアームも動く部分はグリスアップします。
- ブレーキワイヤーが接続される部分。中に入る筒状のパーツにも塗布
- ブレーシューを動かす部分
- シャフトと車体側を支えている部分
リアブレーキシュー交換⑤【ワイヤーアーム部を組付け】
ブレーキワイヤーを通じてブレーキシューを動かすために必要なパーツのひとつです。
上記画像が軸のシャフト部分で少し回ることでブレーキシューが開いてリアホイールを制御しています。組付ける際は合わせマークがありますので、そこに合わせて組みましょう。
シャフト部の合わせマークは2カ所あります。
- スプライン(ギザギザ部分)の一部が広くなっています。画像では上の方ですね。
- シャフトのサイド(平になっている部分)に丸印が打ってあります。
この合わせマークは後に紹介するパーツと組み合わせる時に必要な目印です。
次はブレーキシューの残量を表示するパーツです。
実際にブレーキシューの残量が正確に出るかどうかは微妙ですが、純正で付いているパーツです。交換時期の目安となるため、正確に組み込んでいきましょう。
こちらは、3つの目印があり1つは太くなっています。先ほど紹介したシャフトのスプライン部分にぴったり入るように作られています。
最後はブレーキケーブルに直接引っ張られてシャフトを回す役目をするアームです。
こちらにもスプラインが切ってあります。穴のすぐ横に丸印が打ってあり、その位置とシャフトの丸印を合わせて組みます。
スプラインの凸凹の関係で多少ズレますが丸印に合わせておけば問題ありません。
組付けると画像のような状態になります。
不安な方は分解する前に写真を撮っておくと分かりやすいですよ!
リアブレーキシュー交換⑥【新しいブレーキシューの組付け】
新品のブレーキシューを取り付けます。
ブレーキシューはバネを使用していますので、怪我のないように注意しながら作業しましょう。
これは人それぞれやり方が違うので私のやり方が正しいとは限りません。正しい作業方法を知りたい方はサービスマニュアルを参照してくださいね。
私はブレーキシューをバネまで組み上げた状態で車両に取り付けます。当然バネのチカラが強いので引っ張って取り付けることはできません。言葉で説明するのが難しいのですが、くの字にした状態でシャフト部分に引っかけてからテコの原理でバネを伸ばし、取り付けしています。
画像があれば分かりやすいのですが・・・次回分解した時に撮影しておきます。
ブレーキシューのパッド部分にグリスが付かないように注意!もし付いてしまったらパーツクリーナーでしっかりと落としておきます。ブレーキの効きが悪くなるので。
リアブレーキシュー交換⑦【シューのあたり面を磨く】
リアホイールの内側、ブレーキシューが当たる部分も慣らしておきます。
サンドペーパー600番ぐらいを使いました。円を描くように軽く磨きます。ブレーキシューのかかりが良くなるようにするためです。
サンドペーパーで磨いた後のリアホイール内側です。
見た目では削れたのか磨いたのか分かりませんね・・・。
パーツクリーナーで磨きカスを洗浄したら、リアホイールを車体に取り付けましょう。外すときと同様にある程度ナットを絞め込んで、本締めは車体をセンタースタンドから降ろしてリアブレーキを掛けて行います。
マフラーはまで付けずに置いておきます。
リアブレーキシュー交換⑧【完成】
リアホイールの取り付けまで終わったら、ブレーキワイヤーを調整してリアブレーキレバーの握り加減を調整します。
軽くリアタイヤを手で回してみて、スムーズに回るか確認もしておきます。手で回した状態でリアブレーキレバーを握ってみてブレーキが効くか試します。
好みの位置に調整できたら、リアホイールのナットを本締めしてマフラーを取り付けて完成です!
最後に試運転をして問題ないことを確認してから走り出しましょう。
ブレーキのメンテナンスは大事!しっかり点検しておこう
今回はグランドアクシスのリアブレーキシューの交換を行いました。私のグランドアクシスはレストア時に付いていたブレーキシューをそのまま使っていたので鳴きが酷かったです。ブレーキシューを新品に交換したことで、鳴きが収まりました。これで安心してリアブレーキを使えますね!
次回は最近不調のスピードメーターを点検したいと思います。
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