友人所有エイプのカスタム作業お手伝い#6【キャブ・イグニッションコイル交換編】
こんにちは!ゆーまんです。
友人所有のHONDAエイプ、カスタム作業をお手伝いしました。
今回はま~やんが何やら不思議なキャブを手に入れたということで、そのキャブの取り付けを行います。そのまま付けるのは、さすがに怖いので分解・洗浄してセッティングなど確認しながらエイプに取り付けます。果たして不思議なキャブは無事にエイプへ取り付けできるのでしょうか・・・
作業は素人が行っています。作業する際は自己責任でお願いしますね。
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エイプのイグニッションコイルを交換する
エイプカスタムの定番アイテムとして「イグニッションコイル交換」がありますよね。ノーマルに比べると火花が強くなるのかな?
今回は不思議なキャブを取り付ける前にイグニッションコイルの交換を行います。
基本的にノーマルと入れ替えるので、難しい作業ではありません。どれぐらい効果があるのか楽しみですね。
タンクを外して純正のイグニッションコイルと交換する
エイプのイグニッションコイルがある場所はタンクの下です。
タンクを外すとウインカーリレーと並んで配置されています。画像ではすでに交換されていますが、ノーマルのイグニッションコイルも同じ場所に取り付けてありますよ。
今回はSP武川製のイグニッションコイルを使用しました。色が違いますがノーマルと同じ形状なので、取り付けは難しくありません。
本体がフレームにボルト止めになっているのと、配線が2本刺さっています。イグニッションコイル側の端子にグリーンとブラックの目印が付いています。ノーマルイグニッションコイルにも目印が付いているので、同じ色に接続しましょう。逆に接続してしまうとショートする可能性があるので、配線はしっかりと確実に行います。
イグニッションコイルに付属しているプラグコードは長いので好みの長さでカットしましょう。
プラグキャップは半時計回りに回すとコードから抜けます。逆に取り付ける時は時計回りにねじ込めば取り付け完了です。
ま~やんのエイプは純正のプラグキャップを再使用しています。後はエンジンの始動確認を行い、問題なければイグニッションコイルの交換作業完了です!
▼今回、交換したイグニッションコイルはこちら
イグニッションコイル交換後のインプレッション
エンジンをかけた時に排気音の歯切れが良くなった印象を受けました。
ま~やんが試乗に出かける際も音を確認していましたが、ハキハキした排気音でスムーズにエンジンが回っているような気がします。
試乗したま~やんは多少レスポンスが良くなったかな~とのこと。しっかりとプラグへ電気を送ることで混合気もちゃんと燃えるようになったのかもしれませんね。
エイプにPWK風のキャブを取り付ける①【キャブ開封】
さて、今回のメインディッシュの不思議なキャブの正体はこちら!
日本のブランドではない「MAIKUNI(マイクニ?)」というメーカーのキャブです。
ブラックボディにレッドの装飾とチョーク部分はレッドのアルミアルマイト。見た目はとてもカッコいいキャブですが・・・マイクニというブランドは聞いたことがありませんよね。
こちらのキャブを色々と調べたところPWKというキャブのコピー品?らしいです。コピー品ということで精度がしっかりしているのか気になるところ。
無事に動いてくれるといいのですが・・・。
エイプにPWK風のキャブを取り付ける②【キャブ分解・洗浄】
届いたまま取り付けるのはコワイので、PWK風のマイクニキャブを分解・洗浄します。
フロート室は普通に六角で外すことができ、簡単に開きました。しっかりとゴム製のガスケットも入っています。
しかし、サビ止めなのか、保護なのか分かりませんが全体的に油?のようなものが塗られています。
キャブをオーバーホールするかのように全てのパーツをキレイに洗浄することをおすすめします。分解したついでにバリがあるかの確認も忘れずに!今回のキャブはバリは少ないものの、油がすごかったです。ガスケット部分に接着剤?のような粘着する緑の物体がありました。もちろん取り除きます。
キャブ内部のジェットホルダーには特殊ネジ
ジェット類が取り付けてある「ジェットブロック」は特殊ネジが使用されています。
トルクスタイプに真ん中に穴が開いている工具が必要です。今回は偶然ま~やんが工具を所持していたので外すことができました。こちらも調べてみると生産ロットでネジの形状が違うとか?届いてからフロート室を開けてみないと分からないのはちょっと不安ですね。
こと特殊ネジを2本外すとジェットブロックが外れます。
▼トルクスタイプのビットで真ん中に穴が開いている工具
PWK風を4ストに取り付ける際の注意
フロート室のジェットブロックを外した下にある小さい穴。ネットで色々と調べたところ、この穴からガソリンを吸うようでスロージェットでセッティングをしても混合気が濃い症状が出るとのこと。
今回はこの穴をアルミテープで塞ぎました。
アルミテープの上からジェットブロックが被さるので外れる心配はありません。またジェットブロック側にガスケットが付いているのでガソリンを吸ってしまうこともないでしょう。
フロート室の小さい穴からガソリンを吸うとキャブの画像の部分の穴から出てきます。
キャブをエイプに取り付けてセッティングをしたところ、キャブの中がガソリンでびしょ濡れでした。PWKというキャブは2スト用に作られているらしく、焼き付きを防止するための処置なのだとか?
4ストに使う場合はかなり濃いセッティングになってしまうようです。予めセットされているジェットの番手はメインジェット#110、スロージェット#38です。
キャブの組み立て完了
全てのパーツの洗浄を終え、組み立てまで完了しました。
キャブの内部は鏡面になっていて、すごくワクワクしますよね!
エイプにPWK風のキャブを取り付ける③【インマニ加工】
PWK風キャブを取り付ける前にインテークマニホールドを加工します。
PC20で使用していたインマニをそのまま使うつもりでしたか、あまりにも内径が異なるのでPWK風のエンジン側の径に合わせて削ります。
加工作業は、ま~やんが行いました。
予め削る部分をマーキングしておき、最初はリューターの砥石で削り、細かい調整はヤスリで削っていきます。インマニ本体がアルミなのでヤスリでもガンガン削れます。
インマニの内径を全て削るのは骨が折れるので、空気の流れを邪魔しないように滑らかにするイメージで削りました。
結局、加工したインマニではキャブ取り付け位置が微妙すぎてフレームとのクリアランスがギリギリなので、シフトアップ製のPWK取り付け用インマニに変更しています。
▼シフトアップ製のマニホールドはこちらを使用しました。VM26用ですが35πでPWK風キャブにも取り付け可能です。
エイプにPWK風のキャブを取り付ける④【キャブ内部を加工】
マイクニのPWK風キャブにはまだまだ加工する場所があるようです。
ネットで調べた情報ですが、アイドリング時の空気を取り入れる部分(スロットルバルブの下にある半月の隙間)が狭く、スロージェットを薄くしてもアイドリングの燃調が濃くなって安定しないとか・・・。
あまりスロージェットを薄くしすぎると、アクセル低~中速域がスカスカになってしまい、乗りづらくなります。かといって濃くするとアイドリングが安定しない。
スロットルバルブの隙間を削って広げた方が良いというのがネットで調べた情報です。どれぐらい削ったらいいのか不明なため、1~2mmほど削ってみました。(画像は削る前の状態です。)
エイプにPWK風のキャブを取り付ける⑤【車体に装着】
全ての準備が整ったので、エイプに取り付けです!
画像ではPC20用を加工したインマニを使っていますが、フレームとのクリアランスがギリギリでアイドリングやエアスクリューにアクセスできません。
この状態でエンジンは掛かりましたがアイドリングが安定せず、アクセルを少し回さないとストールします。その代わりエンジン回転が上がると素晴らしいレスポンスです!メインジェットは#110のままで良さそうですね。
ここからが長かったのですが、スロージェットを#32~#45まで試してもアイドリングが安定しません・・・。ニードルのクリップ位置なども変更しましたが安定しません。アイドリングは安定しませんが試乗した感じではスロージェット#35が低~中速域よかった気がしますね。
この日はタイムアウトとなり、セッティングは持ち越しとなりました。また、別の日にセッティング変更しましたがアイドリングが安定せず・・・。もっともっと煮詰める必要がありそうです。
PWK風のキャブ取り付けを動画で確認
まとめ
イグニッションコイル交換はスムーズに完成しましたが、キャブのセッティングが上手くいきませんでしたね。カスタム作業にはトラブルが付き物なので、仕方ないとは思っていますが、悔しいですね~。一度、作業を止めて思考回路をリセットすることで、新しいアイデアが浮かぶかもしれません。再セッティングは次回までの宿題とさせてください!
次は、ま~やんエイプのホイールベアリング交換する予定です。
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