初期型グランドアクシスのレストア記録#8【オイルライン交換編】
こんにちは!ゆーまんです。
YAMAHAのグランドアクシスのレストアです。
こちらの作業は2019年12月08日に行っています。
今回はフライホイールプーラーを借りることができたので、フライホイールを外して、オイルポンプまでアクセスしますよ!オイルラインのホースは無事に交換することができたのでしょうか・・・?
レストア作業は素人が趣味で行っています。作業する際は自己責任でお願いしますね。
ひとつ前の記事はコチラ「初期型グランドアクシスのレストア記録#7【オイルライン点検編】」
【初期型グランドアクシス】フライホイールプーラーお借りしました。
いつも手伝ってもらっている友人からフライホイールプーラーを借りることができたので、早速フライホイールを外していきましょう~
と張り切って作業始めましたが、フライホイールプーラーの押さえボルトが短い・・・!?
友人いわく「アドレスV100用に買ったやつだからね~」とのこと。
汎用性を持たせるためにあり程度の調整は効くはず!とグランドアクシスに合う、押さえボルトを近くのホームセンターに買い出しに行ってきました。
結果はバッチリ!ボルト3本でフライホイールを押さえ、真ん中のボルトでクランクシャフトを押していくと、カポッという音と共にフライホイールが外れました。
フライホイールとジェネレータを外す
フライホイールを外すとジェネレーター(発電機)が見えます。このジェネレーターを外す際のネジが固着していました。おそらく新車時から一度も外されたこと無いのでしょう。ナメないように慎重にトルクを掛けて外しました。
ジェネレーターからメインハーネスへ繋がる配線カプラーがあります。グロメット通じて貫通しているので、グロメットを枠から外して、カプラーを抜いてジェネレーター本体を外しましょう。
ジェネレーターを外すと奥に見える青いガスケットはオイルポンプのグリスが飛び散らないように付いています。上記の画像ガスケットの左側にある黄色いのがグリスですね。だいぶ劣化してカリカリになっています。
ガスケットは破かないようにそっと外しましょう。本当は新品交換がベストですが、今回はキレイにして再利用します。
書き忘れましたが、クランクシャフトに付いている「半月のような金具(ウッドラフキー)」は無くさないように注意です。
オイルポンプ周りを洗浄
冷却ファン、フライホイール、ジェネレーター、ガスケットを外したのが画像の状態です。ホースを伝って少しずつ漏れていたオイルに汚れが付いて、とても汚い状態ですね。オイルラインのホースを交換する前にしっかりと洗浄しておきます。
パーツクリーナーを豪快に吹き付けて、ブラシでゴシゴシ・・・
汚れを落としたパーツクリーナーが下への流れていきますので、受け皿を用意するか、ダンボールなどに吸わせましょう。私の場合は受け皿を用意して、あとからオイルを吸わせて捨てるモノを使いました。
廃油捨てるパックは安いのでひとつキープしておくと便利ですよ!吸えなくなったら捨てれば良いので!
【初期型グランドアクシス】オイルラインホースを交換
画像の矢印の先にあるホースを2本交換します。
- 画像の右側→オイルタンクからオイルポンプへ繋がっているホース
- 画像の左側→オイルポンプからキャブへ繋がっているホース
オイルポンプからキャブへのホースは、劣化はしているもののヒビ割れや裂けはありませんでした。せっかくここまで分解したので、2本とも交換します。
ホースの根元がしっかりとクリップで止まっているので、ラジペンでクリップを広げてずらし、ホースを抜きます。ホースを抜いた際に残っているオイルが出てきます。ペーパーウエスなど使い捨てウエスがあると便利ですよ。
2本ともホースが外れたら、パーツクリーナーでもう一度洗浄しておきました。オイルポンプ内にパーツクリーナーがあまり入らないように注意しましょう。
早速、新しいホースを取り付けました。今回はクリップも新品を用意!
新品のホースは柔らかくて、キレイで気持ちいいですね~
オイルタンクからオイルポンプへのホースは当時付けていたモノから仕様変更しているようです。対策品?と書いてあったような気がします。より耐久性があるホースに変更になったのでしょうか。
ま、新品なので安心して使えますね。
【初期型グランドアクシス】オイルポンプのエア抜き
さてさて、新品のホースが繋がったらやらなくてはならないことがあります。
それは、オイルラインのエア抜きです。
ホース内やオイルポンプ内に空気が入っていると、オイルをエンジンに送り込む際にオイル切れを起こして、最悪の場合はエンジン焼き付きになります。そうなるとエンジンがオジャンなので・・・
私が今回行ったエア抜きの方法を記載しておきます。
- オイルタンクにホースを繋ぎ、オイルを入れます。
- オイルポンプのエア抜きボルトを少し緩め、オイルが出てくることを確認します。
- オイルタンクの中のオイルを切らさないように注意しながら、エア抜きボルトからエアが出なくなるまでオイルを抜きます。
- ここでオイルポンプのエア抜きが完了です。
- オイルポンプのギヤを手で回して、キャブへ繋がっているホースからオイルが出るまで回します。
- オイルが出てきたら、エアが噛んでないことを確認します。
- キャブへホースを繋いで完了です。
私はこのやり方で大丈夫でした。結構念入りにエア抜きをしたので!
心配な方はプロにお願いするか、ガソリンタンクにオイルを混ぜるようにしましょう。
【初期型グランドアクシス】フライホイールなど戻して完成
オイルラインのホース交換が完了し、オイルラインのエア抜きも完了です。オイルタンクの増し締めもしました。
次に、ジェネレーターを戻すところですが、オイルポンプのギヤ部分にグリスを充填しないといけません。分解時はカラカラでしたからね・・・よく平気だったなぁ。
サービスマニュアルによると約15gのグリスを入れるとのこと。グラム数は良く分からないので、にゅ~っと適当にグリス注入しておきました。
ガスケット、ジェネレータを取り付けます。ジェネレータを取り付ける際は配線をグロメットを通すの忘れずに!
フライホイール取り付ける際は、ウッドラフキー(半月の形した金具)に合わせましょう。合わせないとハマらないので、すぐ分かるかと!
冷却ファン、カバー取り付けて完成!
ジェネレータからの配線カプラーも忘れずに取り付けましょう。取付忘れやボルト、ネジの締め忘れが無いかチェックをして、ホース交換は完了です。
【初期型グランドアクシス】インナーカウル塗装
手伝いに来てくれた友人がインナーカウルを塗装してくれました!
塗料は前回使用したモノと同じ「DAITONA 樹脂ブラック」です。1本でリヤフェンダー、駆動系カバー、冷却ファンカバー、ステップ、シート下カウル、オイル注入口カウルを塗ることができました。
フロントの物入れが付いているカウルだけ塗料が足りなかったようです。
今回は少し厚めに塗ったようなので、薄く塗れば原付1台を1本で塗ることができそうですね!
今回購入したパーツと価格
今回の作業をするに伴い購入したパーツの詳細です。
メーカー名 | パーツ名 | 価格 | 購入先 |
ヤマハ純正 | ホース(L420) | 376円 | モノタロウ |
ヤマハ純正 | ホース(L520) | 241円 | モノタロウ |
ヤマハ純正 | クリップ(太)2個 | 209円 | モノタロウ |
ヤマハ純正 | クリップ(小) | 157円 | モノタロウ |
ヤマハ純正 | クリップ(キャブ側) | 68円 | モノタロウ |
DAITONA | シリコングリス | 0円 | ガレージ在庫 |
?? | フライホイールプーラー | 0円 | 借り物 |
小計 | 1,051円 |
グランドアクシスのレストア累計費用
前回までの累計(10,986円)+今回の費用(1,051円)=累計12,037円
純正パーツなど価格が変動するので、参考程度としておいてください。
まとめ
今回は下回りのオイル汚れの原因であったオイルラインのホース破損を修理しました。2ストエンジンにとって、オイルは最重要な箇所です。切らさないようにしっかりと確認して取り付けましょう。
- 専用工具があれば簡単に外れるフライホイール。
- オイルラインのホース交換は簡単。
- オイルポンプ、オイルラインのエア抜きは慎重に。
- おまけでインナーカウル塗装した。
マフラー側のレストアが完了したので、次回は駆動系のレストアに取り掛かりますよ。
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