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初期型グランドアクシスのレストア記録#14【駆動系組付け編】

こんにちは!ゆーまんです。

YAMAHAグランドアクシスレストアです。

こちらの作業は2020年2月3日に行っています。

今回は部品が揃いましたので、駆動系を組んでいきますよ!交換部品が多くて少々出費が痛いですが・・・安心して乗れることを考えると仕方ないですね。グリス必須な箇所、グリスが付いてはいけない箇所がありますので、役割を理解して組付けると分かりやすいですよ。

レストア作業は素人が趣味で行っています。作業する際は自己責任でお願いしますね。

ひとつ前の記事はコチラ「初期型グランドアクシスのレストア記録#13【リアショックとミッションオイル交換編】

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【初期型グランドアクシス】クラッチ側セカンダリーを点検・整備

クラッチ側一式を分解しました。一番奥の車体側にあるセカンダリを点検・洗浄しました。

内側にはニードルベアリングとボールベアリングが見えますね。酸化した茶色いグリスが付いていたので、キレイに取り除きます。外側はパーツクリーナーを吹いてキレイにしました。

トルクカムがハマる部分もとてもキレイで再利用できそうですね。本当はベアリングを交換したいところですが、ベアリングプーラーやインストーラーが無いので、諦めます。

ベアリング部分にグリスをたっぷり注入する

古いグリスを取り除いたセカンダリのベアリングに、新しいグリスをたっぷりと塗ります。ここがグリス切れると高くつきそうなので、しっかり塗っておきましょう。

【初期型グランドアクシス】トルクカムを組付ける

真ん中の支柱部分に軽くグリスを塗って、新品のトルクカムを取り付けます。この部分もガッツリ動きますので、グリスをたっぷりと塗っておきましょう。

今回使用したグリスは、お馴染みのスーパーゾイルグリスです。金属と金属なのでラバーグリスではない方ですね。このグリスは約1tもの圧力に耐えるとか耐えないとか・・・とにかく素晴らしい性能を誇っています。

キタコ製トルクカムは好みに合わせて3種類の特性を選ぶことができます。

  1. 街乗りに良い
  2. スポーツ走行に良い
  3. ハイパワー車に良い

この3パターンのうち、私が選んだのは2番です。トルクカムの溝が真っすぐなので、下から上までスムーズなのかなと考えています。特にスポーツ走行するわけじゃないですが・・・

乗ってみて、メンテの際にセッティングを変えてみたいと思います。

クラッチスプリングの受けを組付ける

トルクカムの溝にたっぷりとグリスを挿入したら、クラッチスプリングの受けを取り付けます。取り付けてからトルクカムが抵抗なくスムーズに動くことを確認しておきましょう。

ベルトが挟まるフェイス部分にはグリスが付かないように注意が必要です。また、取り付けたクラッチスプリング受けからグリスがはみ出てくることもあります。はみ出たグリスは取り除いておきましょう。

構造自体は簡単ですが、ガスケット、オイルシール、ベアリング、グリスなど確認する箇所は多いので、しっかりとチェックしておきたいですね。

【初期型グランドアクシス】クラッチスプリングとクラッチを組付ける

クラッチスプリング受けとクラッチスプリングを取り付けて、クラッチシューを取り付けます。ここで活躍するのがクラッチスプリングコンプレッサーという工具です。これがあると的確に簡単に作業ができますよ!

残念ながら私は所持していないので、足で踏んで無理やりナットを止めました・・・スプリングのチカラでクラッチシューが飛んでくる可能性があります。怪我をするかもしれないので、真似はしないように!

しかも、クラッチスプリングを若干の強化タイプに変更しているので足で踏んでもなかなか取り付けできませんでした・・・やはり専用工具を使うのが1番安心で安全ですね。

【初期型グランドアクシス】クラッチ側を車体へ組付ける

クラッチ側を取り付けました。先ほど組み上げたクラッチシューアッセンブリを先に取り付けて、最後にクラッチアウターを取り付けます。シャフトにナットを締め付けるのですが、クラッチアウターも一緒に回ってしまうので、抑える工具があると便利です。

プーリー側を取り付けることを考えるとクラッチ側にベルトを挟んでおくと良いかもしれませんね。

サービスマニュアルに載っている規定のトルクで締め付けます。新しいトルクレンチ欲しいです・・・

【初期型グランドアクシス】プーリー、ベルトを組付ける

プーリーを付ける前に、クラッチ側にベルトを挟んでおきます。クランクシャフトにはゆるゆるの状態で引っかかるとベストですね!理由としてはベルトに遊びを残しておくことで、プーリーの締め付けをしっかりとすることができます。

ウエイトローラーなど組み込んで、プーリーを取り付けます。ベルトを入れ、プーリーフェイスを取り付けます。プーリーフェイスの外側に付けるワッシャーには抜け防止としてワッシャー自体に曲がりがあります。表裏がありますので注意して取り付けましょう。

プーリーやウエイトローラー、プーリーフェイスに関しては別途詳しく記載したいと思います!

今回はここまで組み上げた状態で時間切れとなりました。

今回購入したパーツと価格

今回の作業をするに伴い購入したパーツの詳細です。

メーカー名 パーツ名 価格 購入先
KITACO スーパートルクカム 4,790円 モノタロウ
KITACO 強化クラッチスプリング 899円 モノタロウ
KN企画 ノーマルタイプクラッチシュー 2,700円 ヤフオク
NCY 軽量クラッチアウター 4,200円 ヤフオク
KITACO ケブラードライブベルト 2,890円 モノタロウ
KITACO スライドピースセット

479円

モノタロウ
KITACO ヤマハ用ウエイトローラー10g×6個 1,690円 モノタロウ
小計 17,648円

グランドアクシスのレストア累計費用

前回までの累計(21,176円)+今回の費用(17,648円)=累計38,824円

純正パーツなど価格が変動するので、参考程度としておいてください。

まとめ

今回は駆動系を一気に組み上げました。経年劣化による交換パーツが多く、だいぶレストア費用があがってしまいましたね。その反面、そこそこのチューンナップもすることができました。グランドアクシス純正の駆動系はあまり評判が良くなく、加速に不満が残る方が多いようですね。そこが改善されてれば良いですが・・・

  • クラッチセカンダリーを壊すと高くつく。
  • グリスを付ける箇所、付けない箇所をしっかりと区別する。
  • トルクカムの3タイプある溝はスポーツ走行タイプにしてみた。
  • プーリーを付ける前にベルトをクラッチ側に挟み込んでおく。

次回は駆動系の仕上げと試運転です。

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