初期型グランドアクシスのレストア記録#16【キャリパーOHとホイール塗装】
こんにちは!ゆーまんです。
YAMAHAのグランドアクシスのレストアです。
今回はフロントの足回りを後期型へチェンジするため、キャリパーオーバーホールとホイール塗装を行いました。フロントフォークはフレンドさんから頂いた素晴らしいモノを使いますよ!
レストア作業は素人が趣味で行っています。作業する際は自己責任でお願いしますね。
ひとつ前の記事はコチラ「初期型グランドアクシスのレストア記録#15【駆動系仕上げ編】」
【初期型グランドアクシス】後期型キャリパーを入手
グランドアクシス最終型のキャリパーは中古品を購入しました。グランドアクシスは年式によって微妙に仕様が違ったりします。もし購入や仕様変更する場合は適合するか確認しましょう。
頂いたフロントフォークが「5FA5」と刻印があったので、最終型です。それに合うキャリパーをチョイスしました。最終型はTOKICO製キャリパーのようです。
メッシュホースも付属していました。SWAGEーLINE製のブラックメッシュですね。見た感じ割れたり切れたりしていないようなので、このまま使えそうです。
【初期型グランドアクシス】分解・洗浄します
外せる部品は外して洗浄していきます。ホースを外した際にブレーキフルードが出てきますので注意が必要です。ブレーキフルードが塗装されている箇所などに付くと腐蝕します。もしついてしまった場合はパーツクリーナーなどでしっかり洗浄しましょう。
付属のブレーキパッドは残量がないので使えないですね。ホースを挟んでいる銅ワッシャーはクラッシュタイプなので、再利用は不可能です。ブレーキパッドを押さえる金具、パッドピンは汚れが付着しているので念入りに洗浄しておきます。
メッシュホースに付いていたバンジョーボルトもキレイなので洗浄して再利用します。
コンプレッサーを使ってピストンを押し出す
マスターシリンダーは付属していませんので、キャリパーピストンを押し出すことができません。そこで使えるのがコンプレッサーです。キャリパー内に空気を送り、空気のチカラでピストンを押し出します。
エア抜きをするブリーザ部分を閉じて、ブレーキホースが入るボルト穴からコンプレッサーの先を入れ空気を送ります。ここで注意したいポイントが3点あります。
- ボルト穴からブレーキフルードが空気で押し出され、吹き出すので顔にかからないようにする。
- 勢いよく空気を入れると、ピストンも勢いよく外れ、飛んで行ってしまう。
- ピストンが外れる際にキャリパー本体に当たり傷が付くので布やダンボールを当てておく。
注意事項を書きましたが、空気を送り込みピストンが動くのを確認しながら慎重に行えば大丈夫です。コンプレッサーをお持ちであれば試してみてください。
ピストンを外すとキャリパー内にシールが2箇所あるのが分かると思います。今回は2箇所とも交換します。このガスケットシールに不具合が出ると、ブレーキ固着や引きずり、ブレーキフルード漏れなど起こします。ブレーキに不具合があると危険ですので、心配ならプロにお願いしましょう。
全てのパーツの洗浄が完了
フロントキャリパーの分解・洗浄が完了しました。あとはパーツが届くのを待つだけですね。今回はキャリパーサポート部分は外しませんでした。動きも悪くないし、ゴムの劣化も見られません。この箇所も動く部分なので、しっかりやるなら外すべきですね。
今回は横着して外しませんでした。グリスアップぐらいすればよかったかな・・・
古いブレーキパッドは、新品が届いてから比べるために残してあります。
【初期型グランドアクシス】後期型ホイールを塗装
足回りを最終型に換装するにはホイールも必要です。
前期型と最終型との違いは、ブレーキローターの径、ブレーキローターを取り付けるボルトの数です。タイヤの幅やメーターギヤなどは前期~最終型まで同じようです。アクスルシャフトも同じでしたね。
ホイールベアリングは指で回して確認しました。特に引っかかりもなく、音もせず、スムーズに回るので大丈夫と判断しました。ベアリング交換できる工具が欲しくなりますよね・・・
ブレーキローターほぼ新品状態の中古を購入しました。ホイールカラーは純正でブラックですが、サビやキズなどありますので、軽く洗浄してシャーシブラックで塗装です。
もちろん塗装するときはブレーキローターは外しました。支えているボルトが購入時から若干ナメているので、新品交換することにしました。
ケーブルガイドも塗装してキレイにする
中古のキャリパーにケーブルガイドも付属していました。
元々付いているケーブルガイドはサビており、色も褪せているので交換します。そのまま交換するのも芸がないので、ホイールと同じくシャーシブラックで塗装しました。
こういう細かい部分の色あせがあるか無いかで、ボロさのイメージって違いますよね。足回りで見える部分なので、塗装してキレイにすると凄く良く見えます。
【初期型グランドアクシス】新品の外装が到着
フロントの足回りが完了したら、外装に移るので予め新品の外装パーツを購入しておきました。
台湾製ですが外装フルキットで1万円です・・・すごく・・・安いです・・・
カウルを止めるボルトやグリルなど細かいパーツの付属はありません。再利用できるパーツは使おうと思っていますが、外装は全てアウトなので交換となりそうです。
色はシルバーを購入しましたが、もちろんこのまま付けません。塗り替えますよ!
今回購入したパーツと価格
今回の作業をするに伴い購入したパーツの詳細です。
メーカー名 | パーツ名 | 価格 | 購入先 |
ヤマハ純正 | 最終型キャリパー中古 | 3,200円 | ヤフオク |
ヤマハ純正 | 最終型フロントホイール中古 | 3,900円 | メルカリ |
台湾製 | 外装一式 | 10,500円 | バイクパーツセンター |
小計 | 17,600円 |
グランドアクシスのレストア累計費用
前回までの累計(40,443円)+今回の費用(17,600円)=累計58,043円
純正パーツなど価格が変動するので、参考程度としておいてください。
まとめ
グランドアクシスの初期型ブレーキは非常に評判が悪いようです。JOG50ccと同じブレーキローターを使っており、ノーマルのままでは凄く非力なブレーキです。しかし、JOGと同じことでパーツも豊富に販売されており、ブレーキの大径化やJOG-ZRのブレンボキャリパーなど装着できます。どちらを選ぶかは好み次第という感じですね。
- ブレーキローターの洗浄は慎重にする。
- ブレーキフルードは塗装など腐蝕するので、気を付ける。
- キャリパーピストンはコンプレッサーを使い外す。
- 純正ではないが、新品の外装は気持ちがいい。
次回は全波整流化にチャレンジします。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません