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友人所有エイプのカスタム作業をお手伝い#1【全波整流化とバッテリー搭載編】

こんにちは!ゆーまんです。

友人所有のHONDAエイプカスタム作業をお手伝いしました。

今回は私が所有しているエイプではなく、友人所有のエイプをカスタムしていきますよ!カスタム第二歩目(マフラーのみ変更しているので)として、友人希望の全波整流化とバッテリーの搭載です。ほぼノーマルのエイプからどんどんカスタムしていきますので、お楽しみに!

レストア作業は素人が行っています。作業する際は自己責任でお願いしますね。

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友人エイプのカスタム作業【全波整流化①】

マフラー以外ノーマルのエイプ、次のカスタムは「全波整流化」が選ばれました。私自身エイプの全波整流化は初めての作業です。果たして上手くいくのでしょうか。

全波整流化とは

電気のお話しになるので、少々難しいかもしれませんが私自身の復習にもなるので、記載していきます。

電気には交流(AC)と直流(DC)があるのはご存じでしょうか?家でなにげなく使っているコンセントに流れている電気は交流(AC)です。車に使われている電気は直流(DC)です。ボルト数は異なりますが、それぞれ性質が違います。私も専門家ではないので、にわか知識ですが・・・。

小さいバイク(原付など)は、バッテリーの搭載、非搭載に関わらずほとんどの車両が半波整流と呼ばれる、交流と直流の両方の電気が流れています。

要するに全波整流化は、一部交流(AC)の電気を全て直流(DC)に変換してしまおうということです。車や単車のようなシステムに変更するってことですね。

ジェネレーター(発電機)カバーの取り外し

全波整流化の行うには、ジェネレーター(発電機)の加工が必要となります。ジェネレーターのアースに落ちている電気をフレームに流れないようにします。発電した電気を全て取り出すために必要な加工です。

ジェネレーターの場所はエンジンの左側、カバーの中にあります。カバーを開けるにはチェンジペダルを外します。カバーを外すのですが、車種によってカバーを止めているボルトの長さが違う場合があるので、どの部分のボルトだったのか覚えておきましょう。

私は友人に教えてもらった方法でボルトを管理しています。段ボールにカバーの簡単な絵を書いて、外したボルトをその絵に沿って刺していくというやり方です。ボルトも無くさず、外した場所も分かるのでとても良い方法ですよ!

フライホイールの取り外し

フライホイール(アウターローター)を外すには専用の工具が必要です。クランクシャフトを押さえてフライホイールを引っ張り出せれば外れるので、簡単な工具を自分で作って外している方もいますね!私にはそんな技術がありませんので、素直に専用工具を買ってきました。

最初にセンターのナットを外します。フライホイールがぐるぐると回転してしまうため、固定する工具が必要です。電動ツールやエアツールでガガっと回してしまう手もありますが、無理やり感があるので、あまりおすすめしません。

センターのナットが外れたら、フライホイールプーラーを使って外しましょう。フライホイールの内側にタップが切ってあるので、そこにフライホイールプーラーを入れ込んで、フライホイールプーラーを回して押し込んでいけばパコっと外れます。フライホイールプーラーの使い方はYouTubeなどで検索した方が分かりやすいかもしれませんね。

噂では手ごわいとのことでしたが、友人が作業した時は簡単に外してました。

ジェネレーターの外し方は、ベースプレートごと外しましょう。上記の右側の画像にもある通り、プラスネジ2本で固定されています。ここのプラスネジが厄介者で、普通に手のチカラでは回りません。むしろネジをナメてしまい、外せなくなってしまう危険性もあります。

友人がインパクトドライバーを持参していたので、パワー系の友人に任せ、金属のハンマーでガツン!と叩いて回してました。

この部分は振動があっても外れないように、ガッチリと固定されているようですね。取り外す際はナメないように気を付けましょう。

このプラスネジ2本が外れてしまえば、あとは配線カプラーを外すだけでジェネレーターが取れます。

友人エイプのカスタム作業【全波整流化②】

外したジェネレーターの加工を行います。ここを間違えてしまうと電気の流れや発電量に影響が出てしまうので、しっかりと加工して組付けましょう。また、フライホイールが高速で回転するので干渉しないように注意が必要です。

私が施工した内容を真似するのは構いませんが、加工は自己責任でお願いします。私もネットを使い、調べた物ですので・・・。そして、私は専門家でもなんでもない素人です。

ジェネレーター(発電機)の加工

電気に詳しい方以外の人は何が何だか分からないと思います。私も何が何だか分かりません。まずは、上記の画像の位置にあるコイル線がアースに落ちている部分を外します。

ハンダでくっついていますが、融点が高いハンダのようで、普通のハンダゴテでは外れませんでした。ということで、私はハンダが付いている部分からニッパーでカットしました。

まぁ・・・もう、戻すことはないでしょう。

アースに落ちていたコイル線の電気をレギュレーターへ送るために、アースに落ちていない空いている端子へ移設します。

コイル線を端子から切った状態では、コイル線が短く、移設できないため、ぐるっと1周分外して移設しました。このコイル達の周りをフライホイールが高速で回転するので、干渉しないように注意が必要です。

組みあがってから、干渉していたことに気が付くと大変面倒です。

端子にコイル線をハンダする前に、やることがあります。コイル線には被覆があり、それを削るから外さないとハンダが乗りません。

私はコイル線の先端を小さな金ヤスリで削りました。プライヤーの先端でグリグリするだけでもハンダが乗るような話しも聞きましたが、確実性を選びたかったのでしっかりと削れるヤスリを使っています。

コイル線を端子に挟み込んでみました。これが正解か分かりませんが純正のコイル線と同じようにしています。

ガッツリとハンダを盛りました。私が使ったのはごく普通のハンダで、ハンダゴテは60wの物です。振動でハンダが割れて取れてしまっても、あとあと面倒なのでガッツリ付けましょう。

ここまでで、アースに落ちていた電気を拾うところまで完成です。

次は、その拾った電気をレギュレーターへ流すための配線を作ります。

適当な長さの配線を用意します。ジェネレーターに繋がっているカプラーまでの長さを用意しておきましょう。しっかりと電気が流れるので、あまり細い線ではなく、最低でも0.75sq以上を選びましょう。今回、私は1.25sqをチョイスしました。

こんなに太い必要はありませんが・・・笑

グロメットがある辺りから配線を入れ込み、ジェネレーターの内側まで入れ込みます。シリコンスプレーがあるとヌルヌルっと入っていきますよ。何事も入れる場合は濡らさないといけませんよね!

ここも外れると面倒なので、しっかりとハンダを盛って取り付けましょう。

これでコイル側の加工は完成です。ハンダゴテが使えれば、問題なく作業できるでしょう。

純正のグロメットにドリルで穴を開けて、配線を通します。あまり大きな穴を開けると水が浸入する恐れがあるので、様子を見ながら少しずつ穴を広げて配線を通しましょう。

カプラーの位置まで配線が通れば、ジェネレーター加工の完成です。あとは車体側の配線に合わせて、ギボシなり、カプラーなり作成します。

全波整流化対応レギュレーターの取り付け

ジェネレーターで発電した電気を全てレギューレーターへ入れて整流するため、純正のレギュレーターではできません。全波整流対応のレギュレーターが必要になります。

今回、用意してくれたレギュレーターは交流入力が2つ、直流出力が1つ、アースが1つの4本です。以前、グランドアクシスを全波整流化した時と同じタイプのレギュレーターですね。

グランドアクシスの全波整流化の記事はこちらから↓

車体側の配線処理

車体側の配線接続がこれまた大変です。元々交流電源が流れてたメインハーネスを直流に変えるのですから・・・。途中で頭がぐちゃぐちゃになります。

今回はバッテリー化キットも同時に接続したので、さらにぐちゃぐちゃになってかなり時間が掛かりました。予め配線図をよくみて、配線の取り回しを考えておくと楽かもしれませんね。

それでは、順を追って配線処理をしていきましょう。

ジェネレーターから新規の赤い線、元々ついていた白/黄色線から交流(AC)が流れてきます。そのまま、レギュレーターの交流(AC)入力へ接続します。

エイプのメインハーネスはちょいとややこしくて、ジェネレーターから上がってきている白/黄色線がレギュレーターへ入る前にメインハーネスの黒線と繋がっています。これを切断しないと、メインハーネス黒線に交流(AC)の電気が流れてしまいます。

白/黄色線と黒線が接続されているポイントは、ジェネレーターから伸びている配線のカプラーから先5cmほどのところです。メインハーネスの中なので、グルグル巻きの被膜を剥がしていきましょう。

友人エイプのカスタム作業②【バッテリー搭載】

今回使用したバッテリーキットは「ミニモト」製です。武川からも販売されていますが、ほぼ同じではないでしょうか。

バッテリーキットには、イグニッションへの配線ハンダ付けの指示が記載されています。キーシリンダーを裏返すとハンダ付け可能な2カ所の端子が見えます。

「BAT」と「HO」があり、バッテリーからキーシンリンダーへの配線は「BAT」にハンダ付け。キーシリンダーからメインハーネスプラス(黒)への配線は「HO」にハンダ付けします。

これでキーONでバッテリーからメインハーネスへ電気が供給されます。バッテリーとキーシリンダーの間にはヒューズをお忘れなく!バッテリーキットに付属していた10Aを取り付けました。

バッテリーのアースは、レギュレーターのアースとメインハーネスのアース(緑)へ接続します。

ジェネレーター 経由 経由 レギュレーター
新規の赤線     交流(AC)入力
純正の白/黄色線 メインハーネス(黒)との接続を切断 配線を延長 交流(AC)入力
  • 純正レギュレーターに入っていたアース線(緑) → バッテリーマイナスなどのアースへ
  • 純正レギュレーターに入っていたプラス線(黄色) → メインハーネスプラス(黒)へ

純正レギュレーターに入っている黄色線は、レギュレーターからテールランプへ繋がっています。メインハーネスのプラス線(黒)と繋ぐことで、キーONでテールランプが点灯します。

バッテリー 経由 経由 接続先
プラス 10Aヒューズ レギュレーター直流出力 キーシリンダー「BAT」
マイナス レギュレーターアース   メインハーネスのアース線(緑)
  • キーシリンダー「HO」 → メインハーネスのプラス線(黒)へ。

今回使ったバッテリー化キットではありませんが、同じような商品がSP武川から販売されています。気になる方はコチラからどうぞ!

今回使用したパーツ

今回の作業をするに伴い使用したパーツの詳細です。

メーカー名 パーツ名
ミニモト エイプ・バッテリー化キット
不明 全波整流化対応レギュレーター
ホンダ純正 ジェネレーターカバーガスケット
アストロプロダクツ フライホイールプーラー

まとめ

エイプの配線はほとんど触ったことがなかったので、サービスマニュアルの配線図とバッテリー化キットの説明書を熟読し、なんとなくイメージしました。その後はネット検索を駆使し、自分のイメージした結線と照らし合わせてみたり・・・。その成果もあってトラブルなく全波整流化が完成しました。

  • 全波整流化の意味を知ろう。
  • ジェネレーターカバーのボルトの位置は覚えておく。
  • やっぱり専用工具は使いやすい。
  • ハンダ付けはしっかりと!
  • 配線処理は焦らずじっくりと。

次回はエンジンのボアアップの予定です。

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