エイプ80ccのレストアプロジェクト#2【キャブレーターOH編】
こんにちは!ゆーまんです。
HONDAのエイプのレストアです。
今回はエンジンが掛かるか確かめるためにキャブレーターをオーバーホールしました。放置期間が長いのでホコリだらけの車体も軽く掃除しましたよ!さて、無事にエンジンは掛かったのでしょうか・・・!?
レストア作業は素人が趣味で行っています。作業する際は自己責任でお願いしますね。
ひとつ前の記事はコチラ「エイプ80ccレストアプロジェクトの記録#1【現状把握編】」
今回の作業は2020年5月4日にガレージにて1人で作業しています。
【エイプ80cc】キャブの前に外装を外す
キャブにアクセスするために、外装の一部を外していきます。
まずは左右のサイドカウルを外します。左側はゴムのグロメットにツメがハマっているだけなので、引っ張れば取れます。ゴムや樹脂パーツが劣化しているとチカラを加えると割れてしまう可能性あります。
全部で3箇所ハマっているので、ひとつずつ確実に抜いていきましょう。
右側は1箇所ボルトで止まっています。残り2箇所はグロメットにツメでハマっています。左右で外し方が若干異なるので確かめながら外していきましょう。
シートは外さなくてもキャブは触れますが、今回はエアクリもチェックするので外しました。
シートはフレームにボルト2本で止まっています。私のエイプの場合、リアのグラブバーと共締めになっていました。タンク側はハマっているだけなので、引っ張れば抜けますよ。
ちなみにシートは純正シートが加工してあるモノです。ヤフオクで買ったような気がしますが・・・もう何年も前のことで覚えていない・・・
【エイプ80cc】エアクリを外す
エアクリは純正ではなく、武川製のモノが装着されています。こちらは前オーナーが取り付けたものです。ホコリだらけではあるものの、破れもなく、インシュレーターのヒビ割れもなさそうですね。
純正のエアクリの形状が分からないので、どこまでが武川製なのか不明です。
取り外し方法は、インシュレーターの支え金具のところに1箇所ボルトがあります。キャブに刺さっているところのバンドを緩めれば外れます。
インシュレーターに1本ホースが付いています。ブローバイガスをエアクリへ戻すホースでしょうか・・・純正のオイルキャッチタンクのようなBOXから出ています。
将来的にはオイルクーラーを付けて、オイルキャッチタンクも付けてみたいですね!
【エイプ80cc】いよいよキャブを分解・洗浄
作業性を考えて、ガソリンタンクも外しました。数年放置の結晶・・・ホコリがフレームに乗ってますね・・・タンクが外れた状態ならキレイに拭き取ることもできそうです。
タンクを外したことで気が付きましたが、武川製のCDIが装着されていました。私は購入していないので前オーナーが取り付けたのでしょう。
外したキャブの外観チェック
エアスクリューの部分からガソリンが漏れたようで、茶色くなっています。その上にホコリが乗り、凄く汚くなっていますね。吸気側から覗くとそんなに汚れてはいないようです。
スーパーキャブレータークリーナーでキャブの外観もキレイにしましょう。ピカピカになりますよ!
ガソリン抜いてフロートを開ける
キャブの裏側に向けるとプラスネジが2本あります。その2本を外すとフロート室を開けることができます。ガスケットが劣化していて、固着している場合もありますので、チカラ加えて部品を飛ばさないように注意しましょう。
タンクの燃料コックがOFFになっており、尚且つキャブ内のフロートにガソリンはほぼ入っていませんでした。車両を放置する前の自分はとても良いことをしていたようですね。
多少こびりついたガソリンのカスがありますので、キレイに洗浄するのと、ガスケットは新品を使うので廃棄します。
真鍮製のフロートを外す際は、フロートバルブを損傷しないように注意しましょう。まずはピンを抜いてフロートバルブを慎重に抜きます。小さいので無くさないよう、壊さないように扱います。
真ん中に付いているのはメインジェットです。アクセルを開けた時の燃料の量を調整しています。マイナスドライバーで回すと取ることができます。横にもうひとつ付いているのはパイロットジェットまたの名をスロージェットです。アイドリング時の燃料の量を調整しています。
当然、この2つのジェットが詰まっていると正常に燃料が運ばれず、エンジンが掛かりません。こちらも外してキャブクリで洗浄します。ジェット類は小さい穴が開いているので、光が通るように洗浄すると良いです。
爪楊枝のような金属の棒を使って詰まりを取る方法もありますが、あまりゴリゴリやると穴の大きさが変わってしまい、燃料の量が変化してしまいます。もしやるのであれば、竹串や爪楊枝などジェット類に傷付かないモノを選ぶと良いでしょう。ちなみに私は棒類は使わず、キャブクリに少し付けておき、パーツクリーナーで吹き飛ばすやり方しています。
キャブクリはヤマハを使用
強力なキャブクリと言われているヤマハのスーパーキャブレータークリーナーを使用します。これ非常に強力でそこそこの臭いもします。ずっと嗅ぎ続けていると具合悪くなりそうです。
洗浄力も抜群なので、キャブのパーツを長時間漬けておくことなく、キレイに汚れが落ちますよ。
再利用するゴムパーツは事前に外しておきましょう。キャブクリによってゴムへダメージが入る可能性があります。長時間漬けておく場合、注意が必要です。
キャブ本体の分解できない部分は直性キャブクリを吹きかけます。穴という穴にキャブクリを突っ込みます。ここで気を付けるのが、小さい穴に向かって勢い良くキャブクリを吹きかけると、違う穴から勢い良く出てきます。もしくは、逆流して手前側へ飛んできます。
顔に飛ぶと危険なので、少し離して慎重にキャブクリを吹きかけましょう。
私はこの時に思いっきり顔にキャブクリがかかり、しばらくヒリヒリして痛かったです。幸いメガネをしていたので、目に入ることは防げました。皮膚でこの痛さだと・・・目に入ったら激痛になりそうですよね・・・
皆さんも気を付けてください。
キレイに洗浄されたキャブ
ヤマハのキャブクリは強力で短時間で汚れが落ちます。不要になった歯ブラシを使い、キレイにしました。ガスケットを入れる溝は念入りに汚れを落としておきましょう。
キャブ本体側にガスケットが固着している場合もキレイに落としておきましょう。
新品ガスケットを入れた際に段差ができてしまい、ガソリンが漏れてくる可能性があります。念入りにメンテナンスしておくことで、トラブルを未然に防げますよ!
MJ(メインジェット)、PJ(パイロットジェット)、フロート、フロートバルブ、フロートピンをセットして、フロートの油面を確認すると良いです。まぁ、私はやってませんが・・・
セッティングのためにキャブは数回開けると思うので、そこでチェックしたいと思います。
ガスケットは新品を使いましょう
ガレージのパーツ箱の中に新品ガスケットがありましたが・・・いつのだろ??触った感じ劣化はしていないようなので、使用します。PC20キャブは人気があり、需要もあるようで各メーカーからオーバーホール用のガスケットセットを販売しています。価格はどこも同じような感じですね。
キャブは開けることも多いのでPC20を使っている方は、1セット持っていると安心ですね。
【エイプ80cc】プラグを新品へ交換
キャブをオーバーホールするついでに、プラグも新品に交換しておきます。プラグを外してみると何故かイリジウムプラグが入ってました。以前の私はそんなにエンジンぶん回す仕様にしていたのだろうか・・・
交換するプラグは、純正の標準タイプです。
ボアアップしているので熱価7番でも良さそうですが様子見で、ガレージにあった6番を使いました。プラグは高価なモノでもないので、セッティング次第で取り換えても良さそうですね。
プラグキャップ抜いて、プラグレンチで外して付け替えるだけです。単気筒なので簡単ですね。
新品プラグはキレイです。キャブも完成し、プラグも交換済み。ガソリンは入っているが古いモノ。オイルは在庫がないので交換していません。さてこの状態でエンジンは掛かるのでしょうか・・・?
【エイプ80cc】エンジンは掛かるのか?
ドライスタートになりそうだったので、キーOFFの状態で数回キックをして、オイルを回し、キャブにガソリンを送ってからエンジン始動をしました。
鬼のようにキックの連続を予想していたのですが・・・
2~3回のキックでエンジンが掛かりました!
キャブのセッティング、直キャブ、古いガソリン、古いオイル、熱価が合っているか分からないプラグという悪い条件ですが、無事にエンジンを掛けるところまでいけました。黒煙を吹いているので、燃料濃すぎるのかな・・・
MJ102、PJ38、JN3真ん中、AS1と1/2戻し、プラグ6番
放置したエイプに起こる現象
エイプの放置車両によく見られる現象で「クラッチの張り付き」がありますが、私のエイプも同じ現象が発生していました。
クラッチを握っているにも関わらず、ギヤを1速に入れるとカクンと車両が一瞬前に行き、エンストします。エンジンの回転をあげて1速に入れて無理やり剥がそうとも考えましたが、ウイリーしてしまう可能性があるので危険を感じ止めました。
少し悩んだあげく、エンジンを止め、クラッチレバーを握り1速に入れ、そのまま車体を前後に動かします。クラッチが張り付いた状態では、タイヤは回らず滑りますが、前後に数回動かしていると少しずつタイヤが回り始めました。
ガッチリ張り付いていなかったようで、前後に動かしているうちに抵抗が少なくなっていき、エンジンが掛かった状態で1速に入れてもエンストしなくなりました。
もし、同じ現象で困っている方は試してみてください!
ガチガチにクラッチが張り付いている車両にはダメかもしれませんが・・・エンジンを掛けて無理やりというやり方は危険なので、注意しましょう。
今回購入したパーツと価格
今回の作業をするに伴い使用したパーツです。以前、乗っていた時の在庫が残っていたので使用しました。
メーカー名 | パーツ名 | 価格 | 購入先 |
SP武川 | PC20ガスケットセット | 0円 | ガレージ在庫 |
NGK | CR6HSA | 0円 | ガレージ在庫 |
小計 |
エイプ80のレストアプロジェクト累計費用
前回までの累計(0円)+今回の費用(0円)=累計0円
純正パーツなど価格が変動するので、参考程度としておいてください。
まとめ
数年放置した割にキャブを掃除しただけでエンジンが掛かったのはラッキーでした。これで安心してレストアを続けることができますね。
- 横着せず外装を外すと作業性は格段に良い。
- エアクリは汚いがまだ使えそう。
- キャブOHは汚れをしっかりと落とそう。
- プラグは結構重要備品のひとつ。
- 状態悪いがエンジンを掛けることはできた。
次回、引きずっている前後ブレーキを点検、清掃します。
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