エイプ80ccレストアプロジェクトの記録#3【前後ブレーキ点検編】
こんにちは!ゆーまんです。
HONDAのエイプのレストアです。
今回は引きずっている前後ブレーキの点検を行います。原因を探して、必要であればキャリパーのオーバーホールしないといけないですね。数年放置で固着の可能性もありますので、詳しく調べていきましょう。
レストア作業は素人が趣味で行っています。作業する際は自己責任でお願いしますね。
ひとつ前の記事はコチラ「エイプ80ccレストアプロジェクトの記録#2【キャブレーターOH編】」
今回の作業は2020年5月8日にガレージにて1人で作業しています。
【エイプ80cc】フロントキャリパー点検
まずはフロントブレーキキャリパーから点検していきましょう。フロントフォークにボルト2本で止まっていますので、外します。経年の汚れや傷はありますが、腐っているようには見えませんね。
キャリパーをひっくり返して、すぐ引きずっている原因が判明しました。
NSR50前期のキャリパーを使用していますが、何故かNSR50後期型用のブレーキパッドが付いています。
NSR50キャリパーの前期と後期の違いは、キャリパーの厚みが違います。後期型はブレーキパッドの交換サイクルを減らすため、より厚いブレーキパッドが装着できるようになっているのです。
厚みを増したブレーキパッドを細身の前期型キャリパーに装着しているのですから、引きずるに決まってます。ディスク化した際はそんなこと気が付かずに装着したのでしょうか・・・過去の自分に反省ですね。
前期、後期の外観上の違いはピストンが入る箇所の丸部分です。前期型は丸部分がそれぞれ離れているのに対して、後期型は丸部分がくっ付いたデザインになっています。
分かりづらいかもしれませんが、上記の左側の画像と比べてみてくださいね。私のエイプに付いているキャリパーは前期のモノです。
ブレーキローターは非常にキレイ
中古でNSR50前期用のホイールを購入した際に付いていたディスクローターは段が付いていて使い物にならなかった記憶があります。ブレーキパッドを新品にするならブレーキローターも新品に交換しちゃおうと思って交換したと思います。
現状、とてもキレイでサビもなく走行距離も短いので段差もありません。このまま再利用できそうですね。
それにしても、画像にするとホイールの汚さが目立ちますね・・・前後のホイールの色が違うので、黒に塗装する予定です。
パッドピン、キャリパーサポートをグリスアップ
パッドピンとキャリパーサポートを外しました。パッドピンは非常にキレイで、おそらくディスク化の際に新品へ交換したのでしょう。キャリパーサポートの稼働部に私の大好きなスーパーゾイルラバーグリースを塗っておきます。
スーパーゾイルは添加剤のイメージが強いですが、実はグリスも販売しています。以前の私はグリスなんて付いてればいいやと思っていましたが、グリスは非常に重要な役割を持っていることに気が付きました。
今までは安物のグリスをどこにでも塗っていましたが、グリスには役割があって用途に合わせて使い分けると効果的です。今回使用したスーパーゾイルラバーグリスはプラスチック、ゴム製パーツの保護と潤滑です。ゴムとゴムやゴムとプラ、プラとプラ、金属とプラ、金属とゴムに使用しています。
金属と金属には、もうひとつの「スーパーゾイルグリス」を使用していますよ。
キャリパーピストンの動きは良好
キャリパーの中で最も重要なパーツのひとつであるピストン。これの動きが渋かったり、サビや傷があるとブレーキに不具合が生じますよね。多少の汚れはあるもののピストンの動きは良好です。
ブレーキレバーを握った時の動きと、ブレーキレバーを離した時のピストンの戻りが重要です。戻りが遅い、または戻らないとスムーズに動いてないので引きずりの原因になります。
今回は戻り時の動きは問題なさそうなので、引きずりの原因は「後期用のブレーキパッドを使っていた。」となりますね。
キャリパー本体はパーツクリーナーで洗浄して、フロント側の点検は終了です。
【エイプ80cc】リアキャリパーを点検
次はリアキャリパーを点検していきます。
オーバーホール済みの中古品を購入したこともあり、とてもキレイな状態です。しかし、なぜ引きずってしまうのでしょうか。
画像はありませんがパッドピンは非常にキレイでオーバーホール時に新品交換しているようです。パッドを押さえる金具もキレイでした。
この状態でホイールを回してみましたが、抵抗なく回ります。やはり原因はブレーキ関係にあるように思えます。
ブレーキパッドはキタコ製の新品が入っている
キャリパーを購入した際にブレーキパッドはありませんでした。ディスク化する時にキタコ製ブレーキパッドを購入しています。ディスク化してから距離を乗っていないので、ブレーキパッドはほぼ新品状態ですね。
フロントキャリパーのようにリアは前期、後期の違いはほぼありません。どこのメーカーもリアのブレーキパッドは前期、後期共通でした。
フロント側と同じような間違いはないので、引きずっている原因は他にありそうですね。
ホイールを外さないと確認ができない
原因を探るため、キャリパーを外そうとしましたが・・・リアホイールを外さないとキャリパー取れないのですね・・・キャリパーサポートから分離するもんだと勘違いしていました。
スイングアームに付いたまま、ピストンの動きを確認しました。ピストンの外周に若干白いサビのようなモノが見えます。これはおそらくオーバーホールした際ブレーキフルードが残っていたモノでサビが出た、それかシールに付けるグリスかのどちらかですね。
ペダルを踏んでみてピストンの動きを確認しましたが、とても良好でブレーキフルードが漏れているようなことはありませんでした。
もっと良く点検したかったですが、今回はここまです。次回はリアホイールを外してじっくり点検したいと思います。
今回購入したパーツと価格
今回の作業をするに伴い購入したパーツはありません。
メーカー名 | パーツ名 | 価格 | 購入先 |
ー | ー | ー | ー |
小計 | ー |
エイプ80のレストアプロジェクト累計費用
前回までの累計(0円)+今回の費用(0円)=累計0円
純正パーツなど価格が変動するので、参考程度としておいてください。
まとめ
ブレーキは重要なパーツのひとつです。安全に乗るためにもしっかりと点検しておきたい箇所ですね。不安な場合はバイクショップに預けるのが一番でしょう。多少の金額は掛かりますが、安心できます。
- フロントブレーキ引きずりの原因は後期用のブレーキパッドが入っていた。
- グリスはとても重要で使用用途によって使い分けると良い。
- リアブレーキの引きずりは原因不明。
- リアホイールを外さないとキャリパー本体が外れない。
次回はフロントブレーキパッド交換とリアキャリパーの再点検、キャブセッティング変更です。
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